2020年10月28日読了。かつての「パソコン通信」の時代から、10年ごとの日本のインターネットをめぐる言説と人々の変化をたどる対談本。ウィンドウズ95発売とかADSLの搭乗とか、イベントは覚えてはいるのだが、インターネットを巡る肌感覚というか、「何を感じながらインターネットを使っていたか」という感覚は、10年もするとすっかり忘れているというか、実感が遠くなっているものだ、と感じる…。「世界がフラット化する」「国家がなくなる」といったフリーダム的な議論は今となっては懐かしいし「夢物語」「現実は格差と断絶を助長するだけ」と批判もできるが、当時は真面目にみんな議論していたし、インターネットに輝く未来を感じていたものだったんだよな…。過去は放っておいても忘れられたり改変されたりするものだから、記憶しておく努力、はしていかないといかんな。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ノンフィクション
- 感想投稿日 : 2020年10月29日
- 読了日 : 2020年10月28日
- 本棚登録日 : 2020年10月28日
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