2019年11月6日読了。「タイアップ」の観点で日本の歌謡曲と業界の変化を読み解く本。曲に広告その他メディアがひっついてくるパターン、対象メディアに合わせた曲を展開するパターン、メディアと無関係な曲のパワーで対象メディアをプッシュするパターン、といろいろあるが、このタイアップがテレビ曲が楽曲の原盤権を持つ業界構造故に日本で発達した独自形式である(利益相反に当たるためアメリカなどでは発達し得ない)、という指摘は非常に興味深い…とはいえタイアップは悪いことばかりでなく、タイアップの大御所・山下達郎の言うように「タイアップであるという制約や責任が楽曲のクオリティを押し上げている」という側面もあるのだろう。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ノンフィクション
- 感想投稿日 : 2019年11月7日
- 読了日 : 2019年11月6日
- 本棚登録日 : 2019年11月6日
みんなの感想をみる