ピカルディーの三度

著者 :
  • 講談社 (2007年8月24日発売)
3.09
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本棚登録 : 129
感想 : 30
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熱望する人ではない相手と付き合っても感情は揺れない。
相手と自分の差を感じて卑屈になる。
自分を特別だと思いたいから相手の感情が揺れて爆発するところが見たい。
思いが強くて言葉にならない。
別々の個体だからお互いに求め合う。
愛情は曖昧で定義化できない、そんな曖昧さを信じることこそが愛情なのかもしれない。
読んだ時にはとてつもなく大きなことが書かれてる気がして、感想を書くと一般論に埋没してしまうような言葉が並んでしまう。
読んだ時に感じる焦燥感は、一般論には埋没できないほどの差し迫った切実さを感じるから。
もしかするとノーマルなものもアブノーマルなものも含めて一般論とはそういう切実さの集合体なのかもしれない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2019年5月16日
読了日 : 2019年5月16日
本棚登録日 : 2019年5月16日

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