永遠に続かない弔いの一瞬だからこそ、
儚くて狂気的なほど美しい。
傷つけられたはずなのに、ゆっくりじっくり少しずつ彼を傷つけたいという願望。
自分の手の中にあるものが壊れていく様に感じる喜び。
それは矛盾しているけど、絶対に叶うことのない永遠を求めているのかもしれない。
少しずつ、微妙に、曖昧に繋がる連作短編。
現実感のない狂った世界と生活感の溢れる日常が入り乱れる不安定さがより儚さを感じさせた。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2019年11月10日
- 読了日 : 2019年11月10日
- 本棚登録日 : 2019年11月10日
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