インド夜想曲を彷彿とさせるような幻想的な物語。
ヴォネガットの「スローターハウス5」を読んだ直後だったからか、生と死という共通のモチーフが感じられた。
ヴォネガットの作品では、人間はある時間で見れば生きているし別の時間で見れば死んでいて、悲しむべきものは何もないというトラルファマドール的な考え方が展開される。
こちらは水平線をはさんだ空と海のように生と死があるイメージ。
もちろんどちらも作風はまるで異なるのだが不思議なつながりを感じた。
それもまた本書でタブッキが言うところの「偶然」なのだろう。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
イタリア
- 感想投稿日 : 2014年12月27日
- 読了日 : 2014年12月27日
- 本棚登録日 : 2014年12月27日
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