この腑に落ちない感じが色々想像を掻き立てられます。
まず主人公が虫と表現しているのは、暴食の悪魔ベルゼブブの比喩では無いかと感じました。なぜなら元は豊穣の神として人間に崇められていたからです。最初の主人公に縋るような様子と最後辺りの投げ出す感じが似てます。しかし作中ではカブトムシと表現していましたが
また、主人公から娘に移る両親への情やプレッシャーがこの時の社会風刺では無いかと感じました。
殻にこもりたがる若者を罵倒する家族。その背景には悪魔だと思いたい、本人じゃないと思いたい、虫のように煩わしい気持ちが建前の中に眠っていたのかもしれません。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年5月22日
- 読了日 : 2023年5月22日
- 本棚登録日 : 2023年3月27日
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