新装版 坂の上の雲 (4) (文春文庫) (文春文庫 し 1-79)

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  • 文藝春秋 (1999年1月10日発売)
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1巻から読んできたが、4巻が一番面白かった。

海軍→黄海海鮮
陸軍→遼陽、沙河、旅順要塞総攻撃


ユダヤ人との繋がり、下瀬火薬、
バルチック艦隊が英国漁船を誤って攻撃した話など、知らなかった事実を知れた。

といっても、戦場は悲惨。


食料や弾薬不足、合理性のない命令、失敗を学ばない総攻撃で何万人の兵が死んでいく。 
司馬さんの乃木・伊地知への批判が続く。


これだけ読むと、日露戦争で勝てたのは
日本が強かったから、だけではなく

ロシア側が日本をアジアの小国だとなめかかっていたこと、上に立つ者の性格や思慮の浅さや独特な官僚世界の秩序など、かなり運が良かった部分もあるのではないかと感じた。
武力や勢力だけで真っ当にいくと、完全に負けていただろう。

また東郷平八郎、大山巌などの総大将としての在り方は
(部下の士気を高め、動揺を決して部下に見せてない、敗北心理を持たせない、など)
なるほどと思うところがあった。









読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2021年12月22日
読了日 : 2021年12月22日
本棚登録日 : 2021年12月22日

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