題名にある「ある晴れた夏の朝」とは、
1945年8月 広島 長崎 に原子爆弾
が、投下された日の朝。
アメリカに住む、中高生8人が、
日本へ投下した原爆の是非を、
肯定派と否定派、に別れ勝敗を掛けて、
公開討論会を行う。
両派の述べる論点 例えば
°人種差別
°日本とナチスドイツは同盟国
°日本の中国南京大虐殺
°日本人アメリカ移民がヨーロッパでドイツ兵と戦った経緯
などなど多方面から、論じられる。
そして、日本の教科書では、原爆投下を
肯定している…と。
さらに、広島平和記念公園の慰霊碑には
安らかに
過ちは
繰り返しませんから
と書かれている。
これは、原爆を肯定して、日本人が反省しているのだと。
否定派のメイは、母は日本人、父はアイルランド系アメリカ人。
母に、慰霊碑の文章の英語と日本語訳を見せる。
母 曰く
「過ちは繰り返しません」
と言っているのはね、
日本人が…と言うような狭い意味ではない。
「われわれ人類は過ちを繰り返しません」
と言っている、と説明する!
主語はないの? とメイ。
日本語は 英語と違い 主語が無くても
文章が書けるの!
日本語は、そういう風に出来ているよ。
あぁ、確かに、そうだった。
アメリカの中高生達にとって、公開討論会などの機会は容易に作れるものなのだろうか?
一つの事柄を徹底的に考え、話し合い、仲間と共にしらべる。
この時期、人間としてどれ程成長できるだろう!
そして、人々の前で、自分の主張が 最も効果的と思える方法を考えながら、発表する機会を持つ事は、何と素敵なんだ!
私は、何も知らないのだなあ、と思う。
戦争の事も、歴史も、何も分かっていない。
ただ、戦争というのは、戦っている
どちらにとっても、残酷である。
「敵討ち」 を繰り返していたら、
人類など、地球など、すぐになくなってしまう。
さてさてさんの感想を拝読して、
いつかは読みたい中の一冊でした。
本当に出会えて良かった本でした。
ありがとうございました。
- 感想投稿日 : 2022年7月19日
- 読了日 : 2022年7月18日
- 本棚登録日 : 2022年7月18日
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