海辺のカフカ (下) (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2005年2月28日発売)
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本棚登録 : 30045
感想 : 1915
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後半は、作品の伏線回収の中で、主人公が自分探しを閉じていきます。重いテーマの物語ながら、エディプスコンプレックスをを乗り越えて、次の世界に旅立つカフカくんの姿が、悲劇で終わらず、読後の充実感に繋がります。

カフカくんの重いテーマとは対照的に、ナカタさんとトラックドライバーの冒険がコミカルで面白いですね。最後は、重さが逆転し、思わず「ナカタさ〜ん」と叫びたくなってしまいました。

あっちの世界の真骨頂が現れ、入り口が閉じられるとともに、物語世界も静かに閉じていきます。長編ながら、一気に読んでしまう作品でした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2024年1月13日
読了日 : 2023年11月19日
本棚登録日 : 2024年1月13日

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