十作の短編が入っており、その全てが不思議な潔さを感じさせる。大人の女性達の何か諦念の先にある達観の境地と言うか、表現が難しいが、とにかく美しいものを見たという感覚だ。泳ぐのに安全でも適切でもないってことは、遊泳禁止ってこと?違う?でも、それって誰の判断で?そもそも安全だから泳いで良いですって言われないと泳がない。いや、泳げない。自分の人生なのに?他人の人生に責任を持たない外野は、この小説の主人公達に批判的な見方をするだろう。彼女達は決して刹那的な恋愛や性を愉しみ生きた訳ではない。自分の人生の水場に飛び込み、純粋な愛に生きただけである。
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- 感想投稿日 : 2024年2月7日
- 読了日 : 2024年2月7日
- 本棚登録日 : 2024年2月7日
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