◆ お風呂でミステリ ◆ 第十六回
・・・ 第十六回 「人形佐七捕物帳」 ・・・
捕物帖シリーズ第五段
あまり知られていないと思いますが、あの!
横溝正史も捕物帖を書いています。
人形のようにいい男、の「人形佐七」です。
テレビで長いことやっていたので(林与一の当たり役でした)佐七の名前は知っていても、原作者が横溝正史だと知ってた人は少ないでしょう。
当時はもっぱら、江戸川乱歩と並ぶホラーの大家だったもんね。
スタイルは、半七と銭形平次を踏襲していて、粋でいなせな岡っ引きと、焼きもちやきの美人の年上女房……巾着の辰五郎とうらなりの豆六が子分におります。
佐七の七、はもちろん、半七からとったもの……。
女房のお粂の名前は半七の妹からもらった、という傾倒ぶりです。
でもって中身も本格推理なのですが、品行方正な半七や平次と違って、佐七は女好きなので、ちょいと全体的に、お品が落ちるような気もいたします。
でも、180編かそこらあるので、しばらく楽しめますよ。
公共図書館時代劇コーナーには、必ず揃えてくださいね。
※以前「人形佐七捕物帳傑作選 (角川文庫)」を今日の一冊でご紹介しましたので、こちらでは嶋中文庫版の画像でご紹介しました。(スタッフより)
2017年09月26日
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カテゴリ:
【連載】お風呂でミステリ
- 感想投稿日 : 2017年9月26日
- 本棚登録日 : 2017年9月26日
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