宮本武蔵第6段。 二人の豪傑の道は、交錯を繰り返し、宿怨となるか。 物語は徐々に、武蔵、小次郎主体に。本巻では小次郎の描写が多かった。人として大人では決してないが、一大豪傑、純粋悪としての彼はとても魅力がある。迷う武蔵に対し、冷徹になることを厭わない小次郎。どうなっても、相容れぬ二人だからこそ。 本巻のもう一つの魅力は、師弟。報恩の心ありて、師もまた学びの日々か。 「富士は、一日でも、同じ姿であったことがない」
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- 感想投稿日 : 2013年8月16日
- 読了日 : 2013年8月16日
- 本棚登録日 : 2013年7月1日
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