世にも美しい数学入門 (ちくまプリマー新書 11)

  • 筑摩書房 (2005年4月6日発売)
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感想 : 265
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数学って実は美しく面白いものなんだ、ということを知ったのが小川洋子さんの著書「博士の愛した数式」だった。それまで数学は四角四面の無味乾燥のものだと思っていたが、それ以来数学を見る目が変わった。
また「遥かなるケンブリッジ」で藤原先生の大ファンになっていたので、骨髄反射的にこの本を手に取ってしまっていた。
数学は大の苦手だけれど、「美しい」ということだけは分かる気がする。そして美しいことは正しい、というのも腑に落ちる。それが宇宙の法則なのか、神の技なのか。混沌の中からその秩序を見つけ出す、秘密を解き明かす数学者には信念と情熱が必要。実はとてもウェットな世界だよなぁと感じた。数学に、数学者に、宇宙に敬意を感じずにはおれない。
日本も歴史に残るような偉大な数学者を多く輩出しているという事実に改めて驚いた。鎖国時代にも独自に研究を進めていたというのも興味深い。
藤原先生の「谷村ー志村予想」についての例え「エベレストの頂上と富士山の頂上を結ぶ虹のかけ橋」というのもまた美しい。
・室伏選手のアテネオリンピックでのエピソード
・三角数の美しさ

以下、読書メモ
・天才数学者の生まれる条件
①何かにひざまずく心を持っている
②美の存在
③精神性を尊ぶ(役に立たないもの)
・正しい方向に間違う

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感想投稿日 : 2020年7月24日
本棚登録日 : 2020年7月24日

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