「癩」の発病により二十一の時、東京都下東村山の癩療養所全生病院(当時)へ入り、わずか二十四で、腸結核によりその生涯を終えた北條民雄。その入院最初の一日を書き記した「いのちの初夜」で記録されている一人ひとりの姿を、同じ年頃に目の当たりにし、そこで生きた彼のことを、なんとも言えず。「患者」を記すその表現からは、その若さが所以の、ウチともソトとも言えない立ち位置からの思いが感じられる。
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- 感想投稿日 : 2017年1月2日
- 読了日 : 2017年1月2日
- 本棚登録日 : 2017年1月2日
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