ぐるぐるの図書室 (文学の扉)

  • 講談社 (2016年10月27日発売)
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本棚登録 : 462
感想 : 36
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めっちゃ不思議な話。ショートストーリが5つ入っている感じだけど、5つとも全部雰囲気が違うのが驚きました。繋がっているのは、図書室という場所とその人にしか読めない張り紙、あと「髪が長くて白いワンピースを着た女の人」。学校の司書でもないかもしれないのに、みんな“先生”と勘違いをして、本の紹介や捜索に付き合わされてしまいます。このキャラクターは不気味だけど…不思議な存在。
図書室に張り紙で着た子達は、本当にごく普通の小学生って感じです。しかも本好きな子、嫌いな子さまざま。彼らが彼女と出会い、本と出合い、体験して、どこかしら成長する姿が見えます。また、5つのストーリーがすべてハッピーエンドとは限りません。著者一人一人の色が出てるし、わくわくやドキドキも違ったように感じられます。ショートストーリーなので、朝の読書の時間で1つずつ読んでいくのも良いのかもしれないです。
最後に著者5人の対談も入っていて、デビュー10周年の作家達だったみたいです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 児童書
感想投稿日 : 2021年2月8日
読了日 : 2021年3月1日
本棚登録日 : 2020年10月20日

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