無印良女 (角川文庫 緑 717-1)

著者 :
  • KADOKAWA (1987年12月21日発売)
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本棚登録 : 571
感想 : 46
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教訓:あらすじや商品説明を読むべし。
小説かと思いきや、エッセイだった。

若い時の群ようこのエッセイは攻撃性が高くてかなわん。
「解説」に「彼女は加害者でも被害者でもなく、観察者だ」とあるけれど、いやいやまさか。
毒親の被害者で、そのエネルギーを顔の見えない他人にぶつける加害者だ。
少なくとも、この本を書いている時期は。

ネタになる人物やエピソードとの巡りあわせが多いのは羨ましいし、さすがに名前や場所や立場はぼかしてあるだろうが、「セックス・アンド・ザ・シティ」のキャリーよろしく、ネタにされる側はたまったものじゃないだろう(お金がはいってくるでもなし)。
私小説、とか、事実をもとにしたフィクションですと嘘でも言ってほしかった。

今後読むかもしれない人のためのメモ
<シリーズ全7巻>
①1986:無印良女
②1989:無印OL物語
③1990:無印結婚物語
④1991:無印失恋物語
⑤1992:無印不倫物語
⑥1993:無印親子物語
⑦1994:無印おまじない物語

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 読み終わった群ようこ著書
感想投稿日 : 2023年6月22日
読了日 : 2023年6月22日
本棚登録日 : 2023年3月18日

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