52ヘルツの孤独な歌を歌う世界で1頭のクジラがいるとかこの呼びかけに応えられるクジラはみつかっていないとか、大海原でたった1頭、呼び掛けても返事をもらえず孤独な歌を唄っている。
ALSの義父の介護を強制されて身も心も崩壊寸前のキナコを救った、あんさん。
実の母親から虐待をうけてムシと呼ばれていた少年。
52ヘルツで歌うクジラは音痴なんだと思う。そんな声が聴こえるのは同じような境遇を乗り越えてきた者なんだなあと思ったり。あんさんなんで死ぬ必要があったんかなって心残りなんですが、推しはキナコの友達の美晴でしたっw
キナコのルームメイトだった美音子もいい感じだったしなあ。美音子のスピンオフとか読んでみたいww
昨夜、巨大ザメと戦う映画観てたんですけどサメを誘き寄せるのにクジラの歌みたいの流してました。
52ヘルツが聴こえるのは守ってあげたいって思う人の他に搾取して食い物にしたいって思うタイプにも聞こえてるんじゃないかって恐怖を感じちゃいました。
また、愛情から束縛、憎しみへと変化する過程も恐ろしさを感じました。美晴や美音子ってそうゆう面でもズルズル沼に落ちずにキナコに手を伸ばすことのできる立ち位置で自分を見失うことなく支えていたんだなって思えたりです。
とりあえずは、キナコに52、それぞれ目標もって生活始めれて良かったかなっw
久々に町田そのこさんの作品読んだけどやっぱ心にズズズんと迫るものがあって充実した読了感も味わえて夏バテも解消できました。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
図書館
- 感想投稿日 : 2023年8月19日
- 読了日 : 2023年8月19日
- 本棚登録日 : 2023年8月17日
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コメント 5件
チーニャ、ピーナッツが好きさんのコメント
2023/08/19
つくねさんのコメント
2023/08/19
チーニャ、ピーナッツが好きさんのコメント
2023/08/19
ケンシロウさんのコメント
2023/11/03
つくねさんのコメント
2023/11/03