ミッションスクールを舞台に繰り広げられる三人の女学生のお話。
初見の人は、巻末の解説から読み始めるほうが、時代背景やエスという用語について分かるので推奨。
本文については、一文一文に込められた三千子や洋子の想いがとても深いです。
だらだら読んでいると、その部分に気付かなくて突然展開が変わったように感じられることも多々。
一読目ではストーリー把握で精一杯、再読して感情が分かる、そういう話ですね。
川端康成さんの文体も瀟洒で耽美に表現され、読んでいて心地よい。
百合という題材からかライトに見られるかもしれませんが、中身は重厚、そういうお話でした。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
文庫
- 感想投稿日 : 2013年2月11日
- 読了日 : 2013年2月10日
- 本棚登録日 : 2013年2月11日
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