偶然、呪いというか牢獄の鍵を開ける呪文を唱えてしまい、ルークという不思議な少年?を開放してしまった少年が出会う冒険譚。
主人公のデイヴィッドは、嫌々ながら養ってくれる親戚に頼らざるをえない孤児。でもお金に不自由しているわけではないし、親戚の家に戻るのは寄宿学校が休みの時だけ。その辺りとてもイギリス的だ。
で、そのルークという不思議な少年は、デイヴィッドがマッチを擦るだけで現れるし、彼がつかんだ蔦は焦げてしまうし、思念だけで火事をおこすこともできる……という、どう考えても人外のやばい存在。その上、ルークを捕まえようとしているらしい一連の人々(人々というか……まあ、存在)も出現して、デイヴィッドは友人であるルークを守るために奮闘する。
前半はまあ普通に面白い。後半になると、北欧神話の知識がある程度ないと、何がなんだか全然わからずに終わってしまう感じ。うちの娘はそうだった。大鴉を連れた雙眼の男、という辺りで私はわかったけど、わからないままだと面白さがなくなってしまうかも。イギリスの子供ならこれでわかるのだろうけど、もうちょっと、最初のほうでヒントがあるとよかったかなぁ。 まあ、ふつうに面白かった。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
図書館
- 感想投稿日 : 2018年12月5日
- 読了日 : 2011年10月24日
- 本棚登録日 : 2018年12月2日
みんなの感想をみる