読みたかった著者の本を初読み。
最初は正直、読みにくかったなぁ…
世界観に入り込むのに少し手こずった。
なんせ、田舎暮らしを始めた「ムコさん」と「ツマ」の物語。
ツマは虫や動物、草花の声が聞こえ、野良犬のカンユにチャボのコソクなどなど独特の世界観。
ツマの世界観で描かれた日常をムコさんの日記で通常の人の感覚で書き直されたどこか不思議な田舎の日常。
さらに、絵本としての空を飛ぶきいろいゾウまで出てくるものだから、読み終えるまでに数日かかってしまった。
でも読み進めるうちに自分の中でムコさんとツマの理解が進み、後半にかけて二人のすれ違いが切なく感じ、お互いを理解し、お互いを取り戻そうとするムコさんとツマの切ない物語。
読み終えた後にジワジワと感じるものがある。
説明
内容紹介
宮崎あおい×向井理主演映画化原作
夫の名は無辜歩(むこ・あゆむ)、妻の名は妻利愛子(つまり・あいこ)。お互いを「ムコさん」「ツマ」と呼び合う都会からやってきた若夫婦が、田舎暮らしを始める。背中に大きな鳥のタトゥーがある売れない小説家のムコは、周囲の生き物(犬、蜘蛛、鳥、花、木など)の声が聞こえてしまう過剰なエネルギーに溢れた明るいツマをやさしく見守っていた。夏から始まった二人の話は、ゆっくりゆっくりとその年の冬まで進んでいき、「ある出来事」を機にムコがツマを残して東京へ向かう。それは背中の大きな鳥に纏わる出来事に導かれてのものだった。
「いつかこの小説のツマを演じてみたいです」という帯コメントを寄せいただいた宮崎あおいさん、雑誌「ダ・ヴィンチ」でのオススメの一冊として紹介していただいた向井理さんの二人が主演となる映画化も決定(2013年公開予定)。
【編集担当からのおすすめ情報】
ともに原作のファンという、宮崎あおいさん×向井理さん主演で映画化が決定しました!2013年公開予定です。
内容(「BOOK」データベースより)
夫の名は武辜歩、妻の名は妻利愛子。お互いを「ムコさん」「ツマ」と呼び合う都会の若夫婦が、田舎にやってきたところから物語は始まる。背中に大きな鳥のタトゥーがある売れない小説家のムコは、周囲の生き物(犬、蜘蛛、鳥、花、木など)の声が聞こえてしまう過剰なエネルギーに溢れた明るいツマをやさしく見守っていた。夏から始まった二人の話は、ゆっくりと進んでいくが、ある冬の日、ムコはツマを残して東京へと向かう。それは、背中の大きな鳥に纏わるある出来事に導かれてのものだった―。
- 感想投稿日 : 2019年12月1日
- 読了日 : 2019年12月1日
- 本棚登録日 : 2019年5月28日
みんなの感想をみる