芸術、表現というものと、一般人の感覚の乖離がテーマな気がしました。演出家、ダンサー、画家。三人の非凡な男たちと、彼らを理解しようともがきながら、決して理解出来ない断絶に慄然とする一般人たち。
我々凡人が理解出来るのはこの本の中に出てくる一般人のみ。表現者3人を「分かる」なんて人がいたら、今すぐ何かの芸術に邁進した方がいいでしょう。それぐらい分からないし、理解不能でいいと書いたんじゃないかな。
だからこの本を読んでも結論は何も出ない。最後の終わりが印象的だけどそれだって分からない。結局人の頭の中にあるものが全て言語化出来ないのと同じで、表現とは何もかも不完全で完成は無いんだと思います。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2022年5月30日
- 読了日 : 2022年5月30日
- 本棚登録日 : 2022年5月30日
みんなの感想をみる