〈古典部〉シリーズの6作目兼最新作読破しました!
今作は時系列はバラバラだけど、今までの話の補足や登場人物たちの人となりを読み解く上で大切なお話ばかりの短編集でした。
今回は伊原さんしてんの作品が2点ありました。そのうちの一つでは、前作でいつの間にか退部していた漫研を退部するまでが描かれており、謎が解けてスッキリしました。もう1つでは、シリーズでは初めて伊原さんが「探偵役」をしていて、いつもとは違うストーリーの進め方や視点が非常に面白かったです。
普段かなりドライに見える折木の小学校時代や中学時代の話では、読んだ後折木への印象が変わりました。
最終章『いまさら翼といわれても』では、あらすじ的にはまたいつもみたいな謎解きかなとも思ってたんですけど、謎解きのあとの千反田さんと折木の絡みが、千反田さんの人生における分岐点的な話且つその後がすごく気になる形で終わっていました。謎解きに埋もれがちではありますが、彼らもまだ高校生。この先の人生について考える機会の多い年頃で、自分の進路について悩んでいた過去を思い出しながら読みました。
最新作が益々気になる形で終わっており、発売が待ちきれません。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年9月14日
- 読了日 : 2023年9月14日
- 本棚登録日 : 2023年9月14日
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