幸福な王子―ワイルド童話全集 (新潮文庫)

  • 新潮社 (1968年1月17日発売)
3.76
  • (183)
  • (170)
  • (284)
  • (22)
  • (4)
本棚登録 : 2334
感想 : 185
3

英国ウェールズ出身の作家、オスカーワイルドによる童話短編集。
文章、特に比喩が美しく宝石のように輝いているのが特徴なようだ。宮沢賢治を思い出させる。翻訳が古いので、やや読みづらく、読み終わるのにやけに時間がかかった。
全編を通しての特徴としては、動物や植物が擬人化してあり、人の言葉を話す。主人公も長所と短所どちらも持ち合わせていて、童話らしくなく人間臭い。
著者はゲイであるというだけで、収監されて不遇な晩年を送ったという。気の毒としかいいようがない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2016年4月26日
読了日 : 2016年4月26日
本棚登録日 : 2016年4月26日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする