30年以上前の作品という事実にビビる。通信技術、工学、音声合成を駆使したハイテク誘拐エンタメミステリー!
かつて自身の親に仕組まれた誘拐事件に復讐するために、最新技術を駆使して仕返しの誘拐事件を実行する。前代未聞の誘拐計画は果たして成功できるのか…
1988年の作品ということは、昭和63年ですか。
東京ドームができた年、ファミコンでドラゴンクエスト3が出て、ドキュメントはワープロで作ってた時代ですね。実に34年前ですか。
相変わらず、未来発想力がスゴイすね。いまだったら、技術的には可能かもな、でも現実性はないよな… とか想像もできますが、ドラクエ3の時代ですよ。無理でしょw
令和の現代を見てみると、IT技術を使っての誘拐事件は成功率も低いので少ないでしょうが、ハイテク詐欺なんかは社会問題になってますよ。先見性がすさまじい!
物語の構成もすごくしっかりしていて、最初からぐいぐい話に引き込まれます。特に中盤以降の展開からは目が離せませんよ。どうなるどうなるって感じでワクワクが止まりません。
最新技術を使った誘拐事件という部分が読みどころだとは思うのですが、だからこそもう少し主人公親子の愛情や復讐に滾る情念あたりを厚めに描写して欲しかったです。個人的にはちと残念でした。
とはいえ、とても素晴らしいエンターテイメント作品なので未読の人は今すぐ読みましょう。おすすめです!
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ミステリー
- 感想投稿日 : 2022年2月21日
- 読了日 : 2022年2月20日
- 本棚登録日 : 2022年2月20日
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コメント 2件
Kaniさんのコメント
2022/02/22
autumn522akiさんのコメント
2022/02/22