かつてない構成のミステリーに驚嘆! 現実と創作が交錯、究極の伏線回収が凄すぎる下巻 #カササギ殺人事件
カササギ殺人事件の小説を書いたアランコンウェイが亡くなった。出版社の担当者は探し物とともに、アランコンウェイの死について調査するが、不穏な真相が見えてくる。物語と現実が入り交じり、主人公はカササギ殺人事件の驚愕な結末にたどり着く。
なにこの下巻!
もうミステリー2つじゃん。しかもこの2つ話の絡み具合が超絶アツいし。
正直こんな構成のミステリーは読んだことありません。なんとなくの作中作ではなく、上巻、下巻が綿密に絡み合って、1つの大きな物語を形成しています。
上巻は古き良き本格海外ミステリー、下巻からは一気に現代ミステリー&すべての真実解明。ぐいぐい引き込まれる展開がマジで凄い。ミステリー好きは仕事を休んでまで読み続けてしまう危険があります。
上巻の伏線回収も素晴らしく、手のかけようがえげつない。こんなに深いお話だったとは!2つのミステリーの真相もビビりました、ホント面白い作品です。
そしてなんといっても、ミステリー愛ですよ。間違いなく作者はミステリーマニアですし、面白い作品を作ろうとしている愛にあふれています。こんな物語を生きているうちに読めるとは幸せなことです。
ただ正直海外ミステリーなので、ちと読みづらいのは否めません。人物リストを見ながらじっくり読めば問題ありません。
本格ミステリーファンは必読の書ですよ。ヨルガオ殺人事件も必ず読みますっ
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
本格ミステリー
- 感想投稿日 : 2022年3月6日
- 読了日 : 2022年3月5日
- 本棚登録日 : 2022年3月5日
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コメント 2件
Kaniさんのコメント
2022/03/08
autumn522akiさんのコメント
2022/03/11