カササギ殺人事件〈下〉 (創元推理文庫)

制作 : 山田 蘭 
  • 東京創元社
4.16
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本棚登録 : 665
レビュー : 55
  • Amazon.co.jp ・本 (382ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488265083

作品紹介・あらすじ

名探偵アティカス・ピュント・シリーズ最新刊『カササギ殺人事件』の原稿を結末部分まで読み進めた編集者のわたしは激怒する。こんなに腹立たしいことってある? 著者は何を考えているの? 著者に連絡がとれずに憤りを募らせるわたしを待っていたのは、予想だにしない事態だった――。現代ミステリの最高峰が贈る、すべてのミステリファンへの最高のプレゼント! 夢中になって読むこと間違いなし、これがミステリの面白さの原点!

感想・レビュー・書評

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  • 最初は上巻の冒頭にあった、カササギ殺人事件の編集者の話に戻った為イライラしたし、読み飛ばしたら続きを読めるかなと思ったけどペラペラめくったら最後までこの編集者の話だということに落胆した。
    で、仕方なく読んでたけど、現代の世界観でさらに作者が死んでしまうというのがイマイチな気がして途中で読むのやめた。
    しかし、全部読んだ母が感想をなかなか言わないので、気になってまた読み始めたら、どんどん面白くなっていった。
    ものすごく良くできている!!
    人の名前、アナグラム、小説とのリンク、全部読んでみてやっと合点がいった感じ。
    こういう小説なのか!とわかった後の2週目も面白そうだ

  • 上巻を読んで続きが気になって即座に下巻を読んで、えっ、って声が出ました。情報はシャットダウンして読んでほしい作品。私はまた上巻から読み直します。

  • この本が出たときはみんなキャッキャと大騒ぎでしたね。

    ワイワイしているのを目にすると、
    何故か反感を持つひねくれ者の私は、
    ちょっと距離を置いてみていましたが、
    やはり堪えきれず、購入し読みました。

    面白かった、面白かったけれど、
    決してミステリ界をぬりかえる傑作とか
    そういうのじゃないと思う。

    また、読み返したくなるタイプの本ではない。

    やっぱり私は、トリックとか謎解き以上に、
    素敵に格好良い人物が、
    相棒とともに事件を解決する、みたいのが好きなんだな。

    だって、この「カササギ…」に出ている人って、
    出てくるだけで、
    感情移入できるほど人物が描かれていないでしょ。

    謎を解き明かしながら、登場人物に深みをもたせるって
    実はすごく大変なことなんだとわかった。

    だから、ホームズやモースやフレンチって
    やっぱり『奇跡』なんだね。

    このカササギを読んで、いろんな人がクリスティを
    読み直したくなった…と書いていたけれど、
    私が読み直したくなったのは、ウィリスの「ブラックアウト」と「オール・クリアー」、
    これにずっとクリスティを読んでる女の子が出てきたよね。

  • 現実と虚構が入れ子構造になり、どこまでが真実か…対比させて考えてよいのか、大変楽しく読み応えがありました。
    それに、翻訳めちゃくちゃ苦労したんじゃないか…というアナグラムや言葉遊びの数々…物語の根幹に関わってくる部分だから、下手に訳せないと思うと、本当にすごい。脱帽です。

  • 確かに面白い。けど、ここまで大評判になるほどかな~っていう気もするけど・・・
    ミステリ好きには堪らない、フーダニットの本格推理小説。
    多すぎる容疑者、二転三転するストーリー、魅力的な探偵、そして見事な伏線回収。
    クリスティへのオマージュといわれる、どこか懐かしいスタイルの殺人事件。作中作という構想の奇抜さがこの作品のキモだけど、事件そのものはありふれた感じで、犯人も推理しやすい。
    凝ったアナグラムも翻訳では十分楽しめないのが残念。むしろ訳者の努力が偲ばれる。
    上下巻、びっしりの文字でかなり時間もかかって、その割に満足度は低め。あ~疲れた。

  • 「カササギ殺人事件」はあくまで作中作。
    それを忘れる程に上巻のあの雰囲気に没頭していた者程、下巻を開いた途端にスーザンと同じ憤りを感じる羽目になる。
    消えたミステリの結末、転落死した作家、間に合わなかった遺書の書き換え、作中作のモデル達、伏せられていた過去の関係、そして隠された暗号。
    時代を現代に移し、新しい謎を振りまきながら下巻は全く別の展開を見せ初める。

    古典ミステリの良さを存分に出しながら、下巻の展開と明かされた秘密はある意味とても現代的。
    アラン・コンウェイの破天荒な性格が判明しても尚「カササギ殺人事件」は面白いし、それだけでシリーズ物として成立するだろうに、これを一冊限りのトリックとして作中作に丸ごと使ってしまう甘美な贅沢さ。
    まさしくミステリファンへのプレゼントだった。
    訳で読んでいる以上アナグラムはどうしようもない。けれど暗号に関しては訳者さんに心から拍手。

  • 小さな村で起こる事件。村の人たちの表と裏の顔。みんななにかを隠しているような、嘘をついているような。そして探偵のピュント。上巻では謎が深まる展開でどうなっていくのか楽しみだった。下巻に入り展開が変わりまずそれに驚いた。上巻とは違う面白さもあり、でも謎解きの面白さはそのままに。作家の性、描くことが、苦悩が苛立ちがある。どんどん見えてくる作家の人となりと真相。小説と現実。結末へと向かう流れ、たくさんの仕掛け、驚き。小説を読むことの喜びがこの作品にはある。

  • 各所からの評価が非常に良かったので、読む前から否が応でも期待は高まっていた。ただ一抹の不安要素は作者が元々はヤングアダルト向けの作家でありTVドラマの脚本家だということ。彼が脚本を手がけた「刑事フォイル」はドラマとしては(役者さんの力もあって)安心して楽しめるものだったが、果たして…?

    結果、やっぱりと言うべきか、皆が挙って絶賛するほどではないなという感想。場面転換など、良くも悪くもTV的だし、役者の想像力の余地をわざと残してあるかのような人物描写、すなわち人物の掘り下げ方の致命的な不足に悩まされた。故に、入れ子式のストーリーの被害者3人の人物像が最後まで掴みきれぬままで終わってしまい、読了した時には、正直「やれやれ」だった。

  • 2019/01/13
    出だしに困惑。
    そういうことだったのか。

  • 2019年1月13日紹介されました!

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著者プロフィール

1955年生まれ。イギリスの作家、脚本家。世界で1900万部の人気を誇る「アレックス・ライダー」シリーズや、コナン・ドイル財団公認のシャーロック・ホームズ・パスティーシュ『シャーロック・ホームズ 絹の家』『モリアーティ』を執筆するなど、多数の著書がある一方、「刑事フォイル」など脚本家として数多くのテレビ・ドラマ作品を手がける。近著にイアン・フレミング財団公認の『007 逆襲のトリガー』がある。

「2018年 『モリアーティ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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