ネズミにつかまって働かされるマルハナバチ、いたずらものの影法師、子豚を売りに行ったデッコン少年、鳥かごにとじこめられた妖精、びっくり箱じいさん……。なんとなんと素敵なお話なのでしょうか。このお話集の6話は、今から60年も前にイギリスの作家のアリソン・アトリーという女性が書いたものです。イギリスの子どもたちがぼろぼろになるまで読んでいた本が、初めて日本で訳されたのが、この『月あかりのおはなし集』なのです。こだまともこさんの優しい翻訳に、海外で活躍しているいたやさとし氏のイラストがたっぷりついています。アトリーは、本当にファンタジーの紡ぎ手ですね。
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トムは自分のかげぼうしをひもにつないでつれて歩く。夜はとなりのベッドにねかせる。ところがある日、かげぼうしがひもを切って逃げ出した!(『キラキラ子どもブックガイド』玉川大学出版部より)
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カテゴリ:
児童書
- 感想投稿日 : 2022年7月26日
- 本棚登録日 : 2022年7月26日
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