はだかの太陽 (ハヤカワ文庫 SF 558)

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感想 : 36

ダニールとあんなに友情が結ばれたと思ったのに、イライジャはまだロボットに疑念と嫌悪感を持っていたのだな。とはいえ、ロボットのあのもどかしい対応=逐語的解釈態度にイライラするイライジャに同感。いわゆる「論破野郎」は、かまととロボットみたいだからイライラするのかなぁ。ということはきっと私もロボットを嫌悪するのかもしれない。ソラリア人の面前タブーに対する生理的反応に、潔癖症と引きこもりの究極形を見た。イライジャが最後にしたミニムへの報告―ソラリアと地球は裏腹の関係―は、ずっしり爪痕と勇気を残してくれた。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 文学
感想投稿日 : 2023年5月27日
読了日 : 2023年5月27日
本棚登録日 : 2023年5月27日

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