ファウンデーションと地球〈上〉―銀河帝国興亡史〈5〉 (ハヤカワ文庫SF)

  • 早川書房 (1997年8月1日発売)
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本棚登録 : 354
感想 : 15

アシモフさん、迷いに迷う、宇宙の運命をどれに任せるか。科学技術による自由競争、精神工学に長けた隠れたエリートによる指導、意識を共有する超有機体。
どの立場からの言い分も、もっともだと思わせるような会話が読み応え抜群。作者の身を削るような思考的格闘がこのようなSFなのに名古典という著作に結実したのだなあ。

スピリチュアル的優等生ブリフと自我バリバリ「孤立人」トレヴィスとの会話は、それぞれの鼻につく印象を徐々に柔らげ、なんならもっといいアイデアに到達しそうな予感がしてくる。
寂しいことに、時系列的にこれが最後の著作。枝葉を膨らました他著作も気になる。全部読むんだろうなあ…(*^_^*)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 文学
感想投稿日 : 2023年5月16日
読了日 : 2023年5月16日
本棚登録日 : 2023年5月16日

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