アシモフさん、迷いに迷う、宇宙の運命をどれに任せるか。科学技術による自由競争、精神工学に長けた隠れたエリートによる指導、意識を共有する超有機体。
どの立場からの言い分も、もっともだと思わせるような会話が読み応え抜群。作者の身を削るような思考的格闘がこのようなSFなのに名古典という著作に結実したのだなあ。
スピリチュアル的優等生ブリフと自我バリバリ「孤立人」トレヴィスとの会話は、それぞれの鼻につく印象を徐々に柔らげ、なんならもっといいアイデアに到達しそうな予感がしてくる。
寂しいことに、時系列的にこれが最後の著作。枝葉を膨らました他著作も気になる。全部読むんだろうなあ…(*^_^*)
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
文学
- 感想投稿日 : 2023年5月16日
- 読了日 : 2023年5月16日
- 本棚登録日 : 2023年5月16日
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