白昼の悪魔 (ハヤカワ文庫 クリスティー文庫 20)

  • 早川書房 (2003年10月15日発売)
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本棚登録 : 1012
感想 : 113
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ポアロもの。

リゾート島のホテルに滞在していた元女優・アリーナが何者かに殺害されてしまいます。
件のホテルに偶々滞在していたポアロ(お約束)が、警察と共に真相解明に乗り出しますが・・・。

舞台がリゾート地で、一人の魅惑的な女性が場をザワつかせた挙句の殺人事件。という事で、どことなく既視感のある“お馴染みのシチュエーション”ではあるのですが、そこはそれ、人間描写の妙にグイグイ引き込まれてしまいます。
タイトルにもある“悪魔”というのが、誰の事を指しているのか・・・ここに鍵が隠されているワケですが、実行犯はともかく“共犯”の方は毎度の事ながら巧みな印象操作に見事に騙されてしまった私です。
そして、様々なヒントをそれこそパズルのピースのように拾い集めて、構築されていくポアロの推理が秀逸で“ザ・クリスティー”な展開を堪能させて頂きました。
これぞ安定の王道ミステリって感じですね。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 2022年読了分
感想投稿日 : 2022年9月8日
読了日 : 2022年9月8日
本棚登録日 : 2022年9月8日

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コメント 3件

111108さんのコメント
2022/09/10

あやごぜさん、こんにちは。

本当に安定の王道ミステリですよね!
私もさっき『青列車の秘密』を読んできましたが、〈パズルのピースのように拾い集めて、構築されていく〉ポアロに感心しました。それと同時に「いい人すぎる男に注意」というのもポアロあるあるかもと。ただこれだと共犯者は見つけにくいですね。

あやごぜさんのコメント
2022/09/10

111108さん。 コメントありがとうございます♪

確かに!「いい人すぎる男に注意」というのはありますね~。
毎回、“まさか、あの人が!”という感じで騙されている私ですが(;´∀`)
そこが醍醐味でもありますよね♪
111108さんは『青列車の秘密』読まれたのですね(^^♪
確か、なかなかポアロが出てこない展開だった気がしますが、登場してからの推理っぷりはさすがですよね(^_-)-☆

111108さんのコメント
2022/09/10

あやごぜさん、お返事ありがとうございます♪

毎回私も騙されてます〜。そろそろ気がつけよという感じなんですが‥。
そうなんです『青列車』は『七つの時計』などの様にスパイものみたいな始まり方なんです。その後は恋愛小説風でその後やっと列車での殺人事件、そこにたまたま乗り合わせてた(笑)ポアロが登場です。

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