少し、自分語りをしたい。
小学校のとき、友達同士でハグしたりすることに抵抗感があったり、人と帰り際にバイバイと言われるのがとてつもなく嫌で、またねと言ってくれる人に安心感を持っていた。
親友を持つのが苦手な中学生で、吹奏楽部で女子同士仲良くし、時には大喧嘩をするする姿をみて、あそこまでお互い干渉し合えることを不思議に思っていた。
高校はチャイムギリギリに着き、終わると即刻帰り、学校内ではひょうきんに振舞っていたが、家では引きこもっていた。
大学生になってからは、彼氏が出来ても深い関係になるのが嫌で、かといって自分が告白を断れるほどの人間とも思えなかったので、来る人拒まず去る人追わず状態だった。
社会人になって、家族のために遅くまで働き、休日も社会人サークルや家族サービスに切磋し、それなのに新人の自分にもきちんと接してくれる先輩に、どうやったら人と24時間一緒にいてストレスがたまらないんだろう、逆に裏があるのではないか、、、と穿った見方をした。
私は、人仲良くなり始め、自分の暗い部分やわがままな性格が出そうになると、嫌われるのではないかと不安になって、自分から離れていった。
周囲からは穏やかで誰にでも隔てがなく接していて、お母さん的なポジションだったが、お母さんのような無償の愛情は誰にも抱けず、そもそも自分対その他大勢だと思っていたので、そもそも特別な人も、蔑む人もいなかっただけだった。
人並みの生活は送ってはいるものの、
自分の社交的な部分と内向きな性格のギャップに苦しみ、そのとことを誰にも相談できず、人といても1人でも常に安心感がなかった。
生きる意味が分からず、自死してしまいたいが、ただ振り返るとこれといって大きな壁にぶち当たったこともなく、今の環境も、人も、住むところも、お金も、異性からの対応も「割と」恵まれてて、自分が何故無気力なのか全くわからなかった。
この本を読んで、回避性愛着障害という言葉を知り、
世間の人同士の親密さへの疑問の解消、自分の社交性への苦しみから解放された気がした。
原因は幼少期であっても、自分のこの性格を認めながら生活出来ることも分かった。
――――――――
牛乳パックで作った紙を思い出した。
色んなパッケージの牛乳パックを、水で柔らかくしてぐじゃぐじゃにして、型におしこめ、干す。
私の感情も牛乳パックで作った紙のようにいびつだった。
本を読んでいる間、その紙を再度溶かして、ひとつひとつ綺麗に濾しているようなそんな気分になった。
- 感想投稿日 : 2021年2月21日
- 読了日 : 2021年2月21日
- 本棚登録日 : 2021年2月21日
みんなの感想をみる