ゆるやかな絆

  • 講談社 (1996年4月10日発売)
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感想 : 5

子供たちが成長するにつれて家族の関係性は変わってゆく。
お互いの間を結んでいる絆は、ゆったりしたロープのようにはいつも下向きに垂れているのに、必要な時にはどちらかがそれをわずかに引っぱって、相手に自分の方へやってきてもらう、あるいはロープを手さぐりしつつ、先方に近づいて行く。

障害を持っていたり、問題を抱えたりしている子供はどう自立し、家族はその関係をどう結んでゆけばいいのか。
読んでいる間、ずっとそれを考えていました。

大江ゆかりさんが描かれた表紙の、遠い日のご自分とお母様、やさしく印象的でした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2010年8月8日
読了日 : 2010年8月8日
本棚登録日 : 2010年8月8日

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