子供たちが成長するにつれて家族の関係性は変わってゆく。
お互いの間を結んでいる絆は、ゆったりしたロープのようにはいつも下向きに垂れているのに、必要な時にはどちらかがそれをわずかに引っぱって、相手に自分の方へやってきてもらう、あるいはロープを手さぐりしつつ、先方に近づいて行く。
障害を持っていたり、問題を抱えたりしている子供はどう自立し、家族はその関係をどう結んでゆけばいいのか。
読んでいる間、ずっとそれを考えていました。
大江ゆかりさんが描かれた表紙の、遠い日のご自分とお母様、やさしく印象的でした。
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- 感想投稿日 : 2010年8月8日
- 読了日 : 2010年8月8日
- 本棚登録日 : 2010年8月8日
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