どの章も読みやすく、大人になるとはこういうことさと示してくれるような内容でした。好きな話は、暖炉の火にまつわる章ですね。暖炉がいいというところから始まり、本当の贅沢とはなにかという会話に移り、最後の落ちに至るというものです。薪の燃える音を背景に、筆者を含めた登場人物の声が聞こえてきそうな会話でした。エッセイでもあり、小説でもあり、戯曲でもあるような内容と展開であり、大いに楽しめました。沢木耕太郎さんの著書を読むのはこれが初めてですが、他の著書にも挑戦したくなりました。
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- 感想投稿日 : 2021年4月27日
- 読了日 : 2021年4月27日
- 本棚登録日 : 2021年4月27日
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