デッドエンドの思い出 (文春文庫 よ 20-2)

  • 文藝春秋 (2006年7月7日発売)
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本棚登録 : 9781
感想 : 913
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5つの短編。
せつない内容だけど、静かで穏やかで読後じんわり温かい感情が残る内容なので、
静かな夜、一人で読むのにもってこいの小説だった。

あとがきに、つらいラブストーリーばかりで、
人生で一番つらかった時期のことがよみがえる。だからこそ大切な本になったと、

短編の中のデッドエンドの思い出という小説がこれまで書いた作品の中でいちばん好きだと、
よしもとばななさん本人のコメントが書かれていた。

わたしもデッドエンドの思い出がとても良かった。
ハッピーエンドになるとかは関係ない世界。
本当に人の感情をこんなにも優しく、やわらかく、丁寧に書けるよしもとばななさんが大好き。

温かい気持ちになりたい時。
また読み返したい。

読書状況:いま読んでる 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2024年3月26日
本棚登録日 : 2024年3月7日

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