ツバキ文具店シリーズが最近刊行されたこともあって、興味があって本作を手に取りました。鳩子さんの頑張りと依頼者の思いにホッコリする作品でした。
本作は文房具屋さん兼代書屋さんを営む主人公、鳩子の物語。代書屋とは文字通り、文字を代筆する職業で、主な依頼としては、結婚式の案内や公的な文書、年賀状などの代筆が一般的なのかなと。本作では絶縁状や離婚通知など様々な文章の代筆が依頼され、それを鳩子が依頼者の想いに寄り添い、文字を認めるというお話し。
SNSや電子機器の流行で文字を書くことが少なくなった現代において改めて、手書きの持つパワーを感じる作品だなと思いました。本作では鳩子さんがしたためた文章が実際に載っているのですが、文字から読み取れる印象が全然違うことに驚きを隠しきれませんでしたし、そこまで文字にこだわって依頼者の想いに寄り添う鳩子さんの姿は素敵だなと思いました。
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- 感想投稿日 : 2023年11月5日
- 読了日 : 2023年11月5日
- 本棚登録日 : 2023年11月5日
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