宮部みゆきの長編ミステリー。
僕のミステリ人生の中で、間違いなくもっとも影響を与えた作品。
ノワールの様なジャンルで、公園のゴミ箱で女性の右腕が発見される所からはじまり、重厚で後味の悪い、残忍な事件が明るみになり...。
上巻だけでもボリュームがあり、(文庫版だと合計6巻?のボリューム)快楽殺人的な様相、加害者の、そして被害者家族の心理描写、読んでるこちらまで心を揺さぶられる様な残忍で、極悪なストーリーにのめり込んでしまう。
読み始めは覚悟して読むべき、しかし、だからこそ物語が進むにつれて明らかになる事実に衝撃が止まらない。
少なくとも連続殺人を様々な側面から描写しており、それぞれが迫真に迫り、脳内で真実の様に作り上げられてしまう、宮部みゆき先生は一体どの様にこの作品を書き上げたのか。先生自身の中に悪魔がいるのでは?と思わずにはいられないほど恐ろしい作品。
第一部から第二部までが上巻。
そしてここまではこの物語の極一部でしかない。
下巻まで読み終えた後の虚脱感は忘れる事が出来ない。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年3月13日
- 読了日 : 2023年3月13日
- 本棚登録日 : 2023年3月13日
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