ミケーレのへなちょこぶりに拍子抜けの下巻。実際彼の妄想の中で「弱い子なんです」と母親がかばっているとおりで、ミケーレは自分が無関心というより気力を維持できない子どもなんだとわかっていたんだろうな。不憫。
あの結末はなかなか絶望的。あのきょうだいは自分を強くしないまま、人のお金で鬱々と暮らす時間を引き伸ばして、でもそのあとでどうするんだろう? やることがないと人は幸せを感じる機会を持てない。なんでもいいから働いてみれば、少なくとも週末の夜はうれしいのにね。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
イタリア - 小説/物語
- 感想投稿日 : 2018年1月19日
- 読了日 : 2018年1月19日
- 本棚登録日 : 2018年1月19日
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