カメラ・オブスクーラ (光文社古典新訳文庫 Aナ 1-1)

  • 光文社 (2011年9月20日発売)
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感想 : 44
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おもしろ哀しい災厄の恋愛。終盤の対決シーンは完璧で美しくてあっけない。

おおむね喜劇として楽しんだのだけれど、悪のエキスみたいなホーンのふるまいは怖かった。クレッチマーとマグダがわりとそこらにいそうな人物だったからなおさら。そして喜劇だから何かと拳銃が出てくることを気にせずに読んでいたけれど、裏切られたから殺そうとするのは、外見が美しいから愛すると同じぐらい、相手が人間に見えていないのだ。愛じゃなくて恋だし狂気だった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ロシア - 小説/物語
感想投稿日 : 2019年6月3日
読了日 : 2019年6月3日
本棚登録日 : 2019年6月3日

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