おもしろ哀しい災厄の恋愛。終盤の対決シーンは完璧で美しくてあっけない。
おおむね喜劇として楽しんだのだけれど、悪のエキスみたいなホーンのふるまいは怖かった。クレッチマーとマグダがわりとそこらにいそうな人物だったからなおさら。そして喜劇だから何かと拳銃が出てくることを気にせずに読んでいたけれど、裏切られたから殺そうとするのは、外見が美しいから愛すると同じぐらい、相手が人間に見えていないのだ。愛じゃなくて恋だし狂気だった。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ロシア - 小説/物語
- 感想投稿日 : 2019年6月3日
- 読了日 : 2019年6月3日
- 本棚登録日 : 2019年6月3日
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