架空の本の架空の書評をした本。フィクションの中でフィクションの話をしているわけで、架空の宇宙における話とも言える。書評自体にはレムがこの本を書いた時代への皮肉が含まれていたり、ただ本好きなら一度はやりたいことをやっているようにも見えたり、レム自身が書けなかった本を登場させたりしている。しかしこの本以前の本と異なるのは、全体の書評を通して、「想像すること」をSFの手法で強く述べており、それがメタ的にもこの本を支えている。無茶な話だなー!と思う本や書評もあったが、今の時代になってみると、これはあの作品に似てるなと思うものもいくつかあって面白い。もしかしたら出版当時でもそう思われていたのかもしれないが。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
SF
- 感想投稿日 : 2017年10月12日
- 読了日 : 2017年10月12日
- 本棚登録日 : 2017年10月12日
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