オーラルヒストリー一派の手による通史.放送大学時代を含め長年の教材開発の結晶.
各章はいわゆる一般的な教科書的記述部分と対話編で構成されており,対話編では前者の記述を敷衍した内容で著者2人が「〜この点どうでしょう」「〜と思いますがどうなんでしょうね」といった茶番感,TV番組風の体裁となっているのは上記映像教材の名残りなのでしょうか.対話内容もフワッとしています.
教科書的記述があっさりしすぎており教科書としては心許ないですが(最初の一冊としても不向き),明治維新から平成史という守備範囲の広さは類書がないので重宝します.
内容は面白く勉強になりました(民主党が官僚とうまくいかなかった点について官僚側にも政権交代の準備がなかったのではという指摘はなるほどと).巻末の読書案内も助かります.
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- 感想投稿日 : 2023年2月20日
- 読了日 : 2023年2月20日
- 本棚登録日 : 2022年4月19日
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