螢・納屋を焼く・その他の短編 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (1987年9月25日発売)
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本棚登録 : 7370
感想 : 548
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久しぶりに村上春樹さんの文体に触れたくて読んだ。
「螢」を読んでいたら「ノルウェイの森」につながっていた。
「納屋を焼く」は彼らしさ全開の短編。きっと実際に焼くのではなく、女性に関わる比喩なのだろう。
「踊る小人」これも面白い。非常にグロテスクで想像したくないけど想像してしまう。逃れられない小悪魔。
「めくらやなぎと眠る女」「三つのドイツ幻想」もシュールだった。
これらの短編が後に読み応えのある長編に成長していくことを思うと愛おしくもある。
やはり私の身体にも
踊る小人ならぬ踊る春樹が憑いている。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 村上春樹
感想投稿日 : 2024年3月10日
読了日 : 2024年3月10日
本棚登録日 : 2024年3月10日

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