カフーを待ちわびて (宝島社文庫)

著者 :
  • 宝島社 (2008年5月12日発売)
3.83
  • (692)
  • (1106)
  • (818)
  • (116)
  • (34)
本棚登録 : 10187
感想 : 942
4

こちらも会社の先輩に貸して頂いた一冊。

うわっ。原田マハさんだ(^^)嬉しい♪


沖縄の離島の物語。
黒のラブラドールと暮らす友寄明青が主人公。
よろず屋を営む友寄は、裏に住むおばあと一緒にご飯は食べるが、家族はおらず一人と一匹暮らし。

友人の一人はリゾート開発などを行う仕事をしており、明青の住む島もリゾート計画ぎ持ち上がった。
その友人たちと北陸の島を訪れた時、絵馬に
嫁に来ないか。幸せにします。
と書く。

島に帰りいつもの生活ぎ始まると、絵馬を見たという一通の手紙が届き、美しい女性が明青の家にやってきた。

島に暮らす穏やかな性格の明青。
突然やってきた、美しい女性、幸。
裏に住むおばあ。
愛犬カフー。

見たこともない島なのに、原田さんの描写は目の前に海が広がり、カフーが気持ちよく海に入っていく姿を今その場で見ているような気持ちになる。
沖縄の、のんびりとした時間感覚がなんとなく伝わってくるような、ゆったりとした流れの中に、凄く素敵なドラマが詰め込まれていて、ホワホワとした気持ちになった。

忙しい毎日に、こういうゆったりとした物語を読む時間を持てること、幸せだなぁ〜。
読んでいる間中とても良い心地だった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年9月3日
読了日 : 2022年9月2日
本棚登録日 : 2022年9月2日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする