本書を読むと、「原子力の平和利用」など、素人目にはもはや幻想であったとしか思えない。ただの言い換え、言葉のすり替えにすら見える。
原子力推進の裏には、経済問題がひとつなのは既知だろうが、もうひとつ、技術抑止と名づけられた、形を変えた核保有、核の軍事利用という国策が隠されているという驚愕の事実。
原子力も核開発も政治も経済も、あいにく無知な一庶民としての感覚しか持ち合わせていないが、どう贔屓目に見ても今の状態はおかしい、それくらいのことは、この私にだってわかる。
この国はどうなる。どうする。
日本の原子力について、村上春樹の発言をいくつか取り上げており、その解釈がなかなか興味深い。
村上氏のエッセイは読んだことがないのだけど、読んでみようかな。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説以外(エッセイ・ノンフィクションなど)
- 感想投稿日 : 2013年4月17日
- 読了日 : 2013年4月17日
- 本棚登録日 : 2013年4月17日
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