「不思議の国のアリス」のモデルといわれるアリス・リデルやその姉妹などの、彼が撮影した写真が集められたもの。
キャロルというと一も二もなくかの物語を思い浮かべるが、牧師でもあり数学者でもあり、また写真家としても才能を見せた人物であった。
「不思議の国のアリス」というお話は、このモデルとなった少女に話して聞かせたものが元だったというが、なるほど、彼の目の前に生きた「アリス」がいたわけだ。
写真をみていると、物語から飛び出してきた「アリス」がそこにいるかのような錯覚に陥る。それくらい、彼の撮影した写真と描き出した物語に繋がった世界が見える。
いかに彼の中で「少女」という存在がいとおしむべきものであったかがよくわかる写真集である。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2012年11月14日
- 読了日 : 2012年11月14日
- 本棚登録日 : 2012年11月14日
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