〈顧みると、批評文としてよく書かれているものは、皆他人への賛辞であって、他人への悪口で文をなしたものではない〉
批評家、小林秀雄さんのエッセイ集。
小林さんの本は初めて読んだのですが、これを紹介する言葉が、今の僕にはありません。こんな風に物事を考えられるようになりたい。
ヒトラーやら平家物語やらプラトンやらをテーマに批評をする中で、現代人を論じます。
スケールが大きくなりすぎないのがすごい。自分の語れる範囲は出ないんですよ。
とても正直。
魂というか、精神というか、そうしたものを非常に重んじていた方。作品を批評する際に、その作者がどんな人間かをジィーーっと見ていた。
そこには時代を飛ばした親近感があります。
読んでて気持ちいいです。
うおー、ってなった。
読み返したいが時間があるかな笑
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2015年7月13日
- 読了日 : 2015年7月13日
- 本棚登録日 : 2015年7月13日
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