四編の短編小説からなり、それぞれがゆるく繋がっています。
(前編で出てきた登場人物が、今度は主役として登場したりします)
すべての話で生きるということはどういうことなのか、が淡々と綴られています。
思ったのは、この人は人物を描くのが苦手なのかもしれません。
ところどころ台詞の口調に違和感があって、なにか一貫性がないというか、芯が通ってないようなする登場人物が多いです。
そしてみな同じように理屈っぽく生きることを考えます。
もっと生きることに関する考えは十人十色だと思いますけどね。
片山さんが伝えたいのはそういった哲学で、そこへ持っていくための話やら登場人物たちはただのお飾りに過ぎないのかなぁ、と思います。
もちろん良い文章だなぁと思える部分もあるのですが、ちぐはぐ感は拭えないです。
そして最後の話はどん引き。
とりとめのない日常を語るのに、そこに着地しちゃうんだ。。。みたいな。
イルカは……よくわかりません。
タイトルにするぐらいなので重要なテーマだとは思うのですが(文中にもときどき出てきます)、作品と繋がっているようには思えませんでした。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
無印(-ω- )
- 感想投稿日 : 2011年10月22日
- 読了日 : 2011年3月31日
- 本棚登録日 : 2011年4月17日
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