沢木さんが四十代の頃書かれたエッセイ集。
今より若いからかいろんなことに疑問を持ったり興味を示すところが新鮮です。
とりとめもない話が次から次に飛んで最初は戸惑いましたが、慣れてくるとまるで転調を繰り返す音楽のように軽やかに読めて楽しい読書となりました。
例えば、死んだらどうなるの?から夢の話になり、なぜか中島みゆきとお酒を飲む話になったり…。
あるいは、ジョギングの話から小林秀雄の話になり、最後は「メランコリーの妙薬」で落とすという話も印象的でした。
読み終えると何か得したような一つ賢くなったような気分。(まだなかなか慣れない)毎日の通勤電車が楽しくなる本でした。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年7月29日
- 読了日 : 2023年7月29日
- 本棚登録日 : 2023年7月29日
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コメント 2件
moboyokohamaさんのコメント
2023/07/29
lem@本郷文学散歩編 さんのコメント
2023/07/31