全1巻。
田沼意次を背景に置いた、
時代ものな感じ。
表題やあらすじだと
田沼意次が主役っぽいけど、
その周りの身分のそんな高くない人達が主役ぽい。
田沼意次もメインだけど。
群像劇な感じ。
全編通して、
退廃的でニヒルな感じで、
しっとりした哀しさがただよってる。
山本作品らしい感じ。
最後に「人間て」みたいに目が開けるのに、
そいつの後ろに怪しい影な終わり方で、
とても暗示的だった。
賄賂の象徴とされてきた田沼が、
孤独にがんばる政治家な感じで新鮮。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
歴史小説
- 感想投稿日 : 2011年8月22日
- 読了日 : 2011年8月22日
- 本棚登録日 : 2011年8月22日
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