栄花物語 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (1972年10月3日発売)
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本棚登録 : 207
感想 : 23
3

全1巻。
田沼意次を背景に置いた、
時代ものな感じ。

表題やあらすじだと
田沼意次が主役っぽいけど、
その周りの身分のそんな高くない人達が主役ぽい。
田沼意次もメインだけど。
群像劇な感じ。

全編通して、
退廃的でニヒルな感じで、
しっとりした哀しさがただよってる。
山本作品らしい感じ。

最後に「人間て」みたいに目が開けるのに、
そいつの後ろに怪しい影な終わり方で、
とても暗示的だった。

賄賂の象徴とされてきた田沼が、
孤独にがんばる政治家な感じで新鮮。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 歴史小説
感想投稿日 : 2011年8月22日
読了日 : 2011年8月22日
本棚登録日 : 2011年8月22日

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