豚山田さんの感想・レビュー

Ｙの悲劇

著者 : エラリー・クイーン 田村隆一

• グーテンベルク２１ (2012年12月19日発売)

Xのときもそうですが、我慢して我慢して、ある種修行のような前半の黙読を経て辿り着いた後半戦の勢いと言ったらなんでしょう、この作家の特徴なんでしょうか。。しかも最後の結末と言ったら！偉そうに予想していた結末を完全に覆されて、ただただ唖然とするばかりでした・・面白かったです。
ただ、ここからはネタバレになりますが、このトリックはちょっとズルい気もしました。これを使えば、大抵の人は犯人をできてしまうでしょ。
また、この展開なら、もっと「Y」が犯人と思わせるギミックが多くあっても良かったのでは？あれ、死んだはずなのに・・まさか・・？的な疑心が生まれたら、もっと面白かったような気がします。
・・クイーンに向かって、何様だ、俺は。

感想投稿日 : 2014年2月23日

読了日 : 2013年12月20日

本棚登録日 : 2014年2月23日