この作品は短編集。
個人的には「パズル」と「街を食べる」
という話が好き。
5ページくらいの話が何個あって、
少し読みたいなっていう時とかにおすすめ。
(「夏の夜の口付け」「大きな星の時間」「ポチ」)
全体的に、
こんな世界があってもおかしくないな。
自分が大人になった頃にはこんな世界に
なってるかもしれないな。
今、私がいる世界は普通なのだろうか。
人間って広いなぁ。
と思うような作品だった。
死んだ人を食べて新しい人を産んだり、
死んだ人をフル活用して家具、服等
色々なものにしたり、
中年男性を飼ったり、
そこら辺に生えているぺんぺん草、ハルジオン、オオバコ、蒲公英などの雑草を食べたり、それを
さりげなく人に押し付けたり、
六人の私がいたり、
どれも素敵な世界。
嗚〜呼、
私が今いるこの世界はなんてつまらまいのだろう。
この世界が自分の中で
普通になってきているからだろうか。
「街を食べる」の最後、
この題名の本当の意味がわかって、
呪文のように、
平仮名で
点も丸もなく
主人公が喋っている様子には
鳥肌がたった。
街を食べるっか。
じゃあ、私は
少し範囲が狭いけれど、
学校を食べようかな。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年2月19日
- 読了日 : 2022年2月19日
- 本棚登録日 : 2022年1月30日
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